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「まちのスキマ」を未来の価値に。 フィル・カンパニーにおける社長就任と経営支援の軌跡

  • 執筆者の写真: kojitone
    kojitone
  • 2月18日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月7日


――「まちのスキマを創造で満たす」挑戦を、共創によって加速した1年――


ONGAESHI Holdingsは、2023年12月より株式会社フィル・カンパニーに対し、経営改革支援を目的とした実務支援を開始し、同社の執行役員副社長として外山晋吾を現地に派遣してまいりました。その取り組みの成果を受け、このたび外山は2025年2月18日付で代表取締役社長に就任となり、これに先立ち2024年11月29日付で当社から正式にフィル・カンパニーへ転籍しております。


フィル・カンパニーは、「コインパーキングの上部空間に建物を建てることで新たな価値を創出できるのではないか」という一つのアイデアから生まれた企業です。この斬新な着想は、のちに「空中店舗(フィル・パーク)」というビジネスモデルとして結実し、さらにガレージ付き賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」などの事業へと拡がっていきました。これらのソリューションは、これまで活用が難しいとされてきた狭小地や変形地、人通りの少ない場所にも新たな命を吹き込み、まちと人々の関係性に変化をもたらしてきました。


私たちONGAESHI Holdingsは、同社の掲げる「まちのスキマを創造で満たす。」というパーパスに深く共感し、2023年の資本提携を皮切りに、経営改革の支援体制を構築しました。外山の現地常駐を通じ、まず注力したのは経営意思決定の「高速化」と「質の向上」でした。社内の会議体を再設計し、論点の明確化と意思決定のスピードを意識したガバナンス改革を推進。その結果、現場では数ヶ月のうちに目に見える変化が起き、社内エンゲージメントの向上、部門間連携の強化、マーケティング指標の改善など、複数の成果が現れました。


とりわけ印象的だったのは、現場の社員が自ら考え、提案し、動き出すという「自己決定感」が芽生えたことです。これはONGAESHIが提唱する「天日干し経営」の中核思想――経営と現場が対話を通じて信頼を築き、互いの感性と目的を共有しながら前に進む組織文化――と完全に一致するものでした。


2024年には中期経営計画(2026年11月期まで)の刷新にも着手し、「第3創業期」と位置づけた戦略フェーズが始動しました。事業面では、自治体との包括提携、新規サービス領域の外部パートナー開拓、Web集客施策の拡張などが次々と展開され、フィル・カンパニーの中に“変わる力”が根づき始めたことを実感しました。


外山のこれまでのキャリアは、大手企業での全社戦略立案、海外M&Aの統括、組織構造改革の推進など多岐にわたりますが、今回の支援プロジェクトでは、それらの知見を「まちづくり」という文脈に結びつけ、定量成果と定性改革の両面で高い実行力を発揮しました。社員一人ひとりとの対話を通じた信頼構築、価値観の言語化、経営陣との方針統一など、多面的な支援を実行してきました。


2025年2月18日から、正式にフィル・カンパニーの代表取締役社長として就任し、新たな体制のもとで同社の経営を牽引しております。当社はこの変革の背景に、単なる人材提供や資本参画ではなく、「経営共創」による企業成長の支援を根本方針として掲げてきました。今回のプロジェクトは、その理念が実践された好例であると考えています。


今後もONGAESHI Holdingsは、地域と企業、社員と経営、そして社会全体とのつながりを重視し、「人とまちの可能性を最大化する経営支援」を追求してまいります。

 
 
 

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